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津曲 龍二

開放感は広さより高さ

開放感は広さより高さ

「広々としたリビングでゆったりとくつろぎたい。」
たっぷりの日差しや心地良い風が入る広々としたリビングに憧れる人は多いと思います。とはいえ、敷地条件によっては、リビングに望み通りのスペースを確保できないこともあります。床面積の大小に関わらず、「ゆったりとくつろげるリビング」を手に入れる秘訣はないでしょうか。

開放感のある空間を考えるとき、まず床面積(広さ)のことが上がるでしょう。でも、人間はもっと三次元的に空間を認識しているそう。同じ容積の部屋でも床面積が狭くても、天井を高くした部屋のほうが大きいと感じるそうです。
人が容積を認識するにあたっては、水平方向の「広さ」よりも、垂直方向の「高さ」の方が有効である事がわかりました。

↑天井の高さを高くする事と子供部屋を利用して広がりを感じるようにしています

また、同じ距離においても、見上げる時は実際より遠く感じ、見下ろす時は近く感じるという実験結果もあります。これは、「空間の広がり」を考えるにあたってのキーポイントになり得るでしょう。すなわち、天井や床の高さに変化をつけて空間にメリハリを出すこと。

↑子供部屋からリビングを見下ろせる設計にする事で、子供部屋からリビングを身近に感じるようにしています

リビングは家族が集まる場ですが、皆が同じことをしているわけではありません。 適度な距離感を保ちつつ、互いの気配がわかるような空間づくりは、単純に「広さ」ではなく、生活に「広がり」を 与えるのでないでしょうか。